メッキ加工の安全衛生について 作業方法・電気機器の取扱いについて

金メッキ銀メッキでは、猛毒のシアン化合物などを使用します。メッキでは、多くの化学薬品や 整流器、 加熱機器、 メッキ装置などを使用するので、間違った方法で使用をすると傷害や災害が起こる可能性があります。

・化学薬品類の取り扱いによる傷害
・メッキ装置および付属機器による機械による傷害
・電気機器による感電傷害,漏電による災害
・物品取扱い中の転倒などによる傷害

事故を起こさないために、ここでは、メッキ加工で使用する電気機器の取扱いについての安全衛生をご紹介します。

メッキ設備 整流器
メッキ設備 整流器

メッキ加工工程での電気機器の取扱い

①電気スイッチの開閉は,ぬれ手で行ってはいけません。

②交流側 ( 18ボルト以上)の通電部の露出箇所は、カバーをするか、絶縁テープを巻いておきます。

③投込ヒーターをメッキ処理槽から出し入れするときは、電源を切ってから行います。

④コンセントやスイッチ類は、処理液の飛沫や水がかからない位置に設置し、少しでも破損箇所があれば使用可能なものでも新品に交換するようにします。

⑤整流器や電動機(モータ)などは定期的に絶縁抵抗を測定して、安全を確認します。湿度の高い場所に設置しない。

⑥タコ足配線 ( 1つのコンセントから沢山の負荷をとること)をしない。

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参考文献:初級めっき 丸山清 著

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特級めっき技能士 児玉義弘
株式会社コダマ 専務取締役 児玉義弘 特級めっき技能士・毒物劇物取扱責任者・公害防止管理者(水質2種)

職人が語るコラム 解説者

めっき職歴30年以上 父が創業のメッキ加工工場で小学生の時からラッキング作業・メッキ加工に関わる。大学卒業後は、電子部品のメッキ加工を得意とされる東京のメッキメーカーにて修行し、メッキ技術と経営ノウハウを学ぶ。

コダマ入社以来、現場、品質保証、新規営業を担当し、現在は新卒採用活動、新規事業の検討、戦略の立案などに注力している。

 

 

 

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